住友化学、半導体需要を背景に年間業績予想を上方修正
住友化学は、年間売上高とコア営業利益の予想を大幅に引き上げ、財務状況の好転を示唆しました。この修正は、半導体材料の堅調な需要と、米国市場における医薬品「ジェムテサ」の好調な販売が主な要因です。
今回の上方修正は、住友化学が前年比7.7%増の売上高を計上し、1兆1700億円(約76億米ドル)に達したことを受けて発表されました。会計年度2027年の上半期のコア営業利益は1445億円に増加し、前年同期の1309億円から大幅に増加しました。この好調な勢いは、精製・石油化学会社からの245億円の投資収益も寄与していますが、セグメントごとの業績はまちまちです。
ICT & Mobility Solutionsセグメントの半導体材料部門では需要が増加しましたが、Advanced Medical Solutionsセグメントでは、製品構成と研究開発費の増加により、コア営業損失が拡大しました。Essential & Green Materialsセグメントは、中東の好調な市場状況により、持分法適用関連会社であるPetro Rabighの業績改善の恩恵を受けました。しかし、農薬事業は海外市場での回復が遅れています。
同社は、1株当たり配当の年間予想を、これまでの16円から17円に引き上げると発表しました。これは、財務見通しに対する信頼の高まりを示しています。修正されたガイダンスにより、住友化学は、商品価格の変動や世界市場のダイナミクスの変化を乗り越える上で、より有利な立場にあります。ただし、より広範なマクロ経済状況は依然として不確実です。