メルクKGaA、サイレンス・セラピューティクスを11億ドルで買収
メルクKGaAは、希少疾患治療薬ポートフォリオを強化し、スペシャリティ医薬品のグローバルリーダーとなることを目指し、英国のスペシャリティ製薬会社サイレンス・セラピューティクスを11億ドルで買収すると発表した。同社の米国預託証券(ADS)1株あたりの買収価格は20ドルで、サイレンス・セラピューティクスの企業価値は合計11億ドル(9億8000万ユーロ)と評価される。
サイレンス・セラピューティクスは、希少な血液疾患である真性多血症(PV)の治療薬として、siRNAベースの薬剤「Divesiran」の第3相臨床試験への移行を控えている。メルクは、このパイプライン資産を活用することで、スペシャリティ医薬品市場におけるプレゼンスを拡大する意向だ。買収価格は、サイレンス・セラピューティクスの過去30日間の出来高加重平均株価に対し、82%のプレミアムが上乗せされている。
本取引はサイレンス・セラピューティクスの取締役会によって承認されており、2027年の第1四半期に完了する見込みである。メルクは、新規の信用枠を通じて本買収の資金調達を行う。この買収は、メルクが標的治療に戦略的に焦点を当て、siRNAのような革新的な技術に投資する意欲を示している。
買収が完了した後、サイレンス・セラピューティクスのパイプラインと専門知識の統合が、メルクが期待されるメリットを最大限に引き出す上で重要となる。Divesiranの第3相試験の成功は、本取引の最終的な価値と、メルクが希少疾患治療薬の成長市場を活用する能力を示す重要な指標となるだろう。