ルフトハンザ、路線縮小とリヤド飛行回避で事業環境悪化
ドイツの主要空港発着路線数が2019年と比較して大幅に減少し、ルフトハンザを含む航空会社は運航規模を縮小している。業界団体によると、現在の路線数は1,544路線に減少しており、2019年の1,678路線から減少、フライト数は約140万回に減少している。
ドイツ連邦航空輸送協会(BDL)は、この減少の原因として、税金の増加とドイツにおける航空旅客数の回復の遅延を指摘している。特に、フランクフルトやミュンヘンの主要ハブを経由しない国内路線での削減が著しく、該当する路線の55%、フライト数の83%が削減されている。また、チューリッヒやワルシャワといったヨーロッパの主要都市への路線も減少している一方、地中海沿岸の観光地への路線は比較的影響が少ない。さらに、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、ロシア、ベラルーシ、ウクライナへの全路線が運休となっている。
これに加えて、ルフトハンザは、フーシ派によるリヤド空港への攻撃を受け、リヤドへのフライトを停止している。同社は運航停止を11月18日まで延長しており、ブリティッシュ・エアウェイズやKLM、カタール航空など、他の主要航空会社も同様の措置を講じている。発表日には、リヤドのキング・ハリド空港発着便の80%以上が欠航しており、安全上の懸念が広まっている状況を示している。
これらの事態は、ルフトハンザの事業運営とヨーロッパの航空ネットワーク全体に大きな影響を与えている。経済的な要因によるドイツ発着路線の削減と、中東における地政学的な不安定化が重なり、航空会社の事業環境は複雑さを増している。BDLは、接続性の質の低下を指摘しており、ビジネス旅行者にとって主要なヨーロッパの経済拠点へのアクセスが困難になっていると述べている。